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『セルヒオの手記』と『低開発の記憶』はぜひセットでみて!

日本初上映作品『セルヒオの手記』のパンフレットに、日本語字幕監修者・寺島佐知子さんが書かれた文章には、以下のような言葉があります。

―『セルヒオの手記』は「キューバ革命」が世界にふりまいた期待と懸念の50年間を赤裸々に映し出す。―

『セルヒオの手記』という作品を一言で表現するとしたら、これ以上に的確な言葉はないのではないかと思います。

個人的なことですが、はじめてのキューバ映画祭を計画する少し前に、『モーターサイクルダイアリーズ』をみる機会がありました。純粋で理想に燃えるチェ・ゲバラの青春時代を描いた映画に、チェやキューバ革命への好意的な関心が大いに高まりました。(ガエル・ガルシア・ベルナルもカッコよかったし!)

「キューバには日本にはない魅力がいっぱい!」
そういう気持ちが、CUBA映画祭に対するモチベーションを高めたと思っています。
いまもその気持ちに変わりはないのですが、映画をいくつもみる度に、キューバへの関心の持ち方が変わってきました。

キューバに限らず、どの社会にも言えることだと思いますが、光の部分が必ずある。そしてその光こそがまさに影であるということもあると思います。私たちが上映してきたキューバ映画の多くには、「理想」や「正義」への希望と同時に、その危うさと矛盾が描かれています。それは同時に映画をみる人たちに「自由」とは何かを問いかけます。

『セルヒオの手記』の主人公セルヒオは、キューバ革命とアメリカ社会双方の「理想」「正義」「自由」の危うさを批判し、どちらの社会からも疎外されています。でも同時に「理想」「正義」「自由」への儚い期待を捨てきれずにいます。

それは『低開発の記憶』にも通じているのではないかと私は思います。今回、両作品をあわせてみていただくことで、どちらの作品にも理解が深まると思います。

また両作品は、キューバ社会やキューバ人への多面的な理解へとつながることはもちろんですが、私たち自身が自分たちが生きる社会とどう折り合いをつけるのか、どんな社会を願うのかを問う機会にもなると思います。
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| 映画紹介 | 19:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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映画『セルヒオの手記』から見える革命の理想と矛盾

「キューバ映画祭ファイナル」の開催まで、あと1週間ほどとなりました。ブログの更新がなかなかできていませんでしたが、これから開催までの間に、映画をみにいらっしゃる方々に役立つ情報をどんどんご紹介したいと思っています。

今回の上映作品群の中で、一番の目玉といっていいのは、やはり日本初公開となる『セルヒオの手記~ユートピアからの亡命』でしょう。キューバに関心を寄せる人たちには、ぜひみていただきたい作品です。

実行委では今、みなさんに『セルヒオの手記』をより深くご理解いただくためのパンフレットを、日本語字幕監修者の寺島佐知子さんに執筆&翻訳いただいて作成中なのですが、そのパンフレットを読むと、『セルヒオの手記』の“深さ”や、キューバ革命の様々な姿(=“複雑さ”)を感じとることができます。そのパンフレットから、原作者のエドムンド・デスノエスの言葉を一部抜粋してご紹介します。(写真は、原作者デスノエス氏です。)

デスノエス写真(小)



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 『セルヒオの手記』の原作では、フィデル・カストロに対して容赦しない。フィデルは、杖のグリップの銀の犬フィドルに姿を変え、ニューヨークの街を歩き回る私を支える。そして、私は彼と空想上の会話を交わす。私は彼を非難する一方で、彼との経験に支えられている。小説は次の告発で終わる。「革命の失敗は、若者に未来を提供しておいて、後にそれを否定したことにある。我々は革命を享受した。しかし現代の若者たちは革命の害を被っている」。
 革命は、清涼飲料から階級に至るまで、あらゆる面で多様性を排除した。その代わりにグロテスクで非能率的な堅物が出現した。平等主義の押しつけは、キューバから存在の多様性を根こそぎにしようとしている。人は誰も捨て置かれてはならないし、基本的必需品で守られるべきだ。しかし、子どもたちに対し、「チェのようになろう」と押しつけることは、忌まわしいことだ。どのような意見も、絶対的真実として強制されてはならない。
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| 映画紹介 | 21:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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8/24(日) 「ドス・ソネス・デ・コラソネス」ライブが札幌であります

「ドス・ソネス・デ・コラソネス」、マコトさん&ムーチョさんと言えば、私たちにとっては特別なDUOです。
2009年に開催した第1回目の映画祭の時に、劇場内でステキなキューバ音楽の生演奏を聞かせてくれました。
振り返ってみると、第1回目の映画祭は特別でした。あの時の楽しさや、たくさんの人たちとの出会いの感動が忘れられなくて、いままで上映会を継続してきたのかなあと思います。

最後の映画祭を目前に控えて、「ドス・ソネス・デ・コラソネス」のライブが札幌で行われるというお知らせをいただき、ワクワクするのと同時にとっても感慨深い気持ちです。
みなさんもいかがですか? とてもステキな時間が過ごせると思います。詳細は以下の通りです。

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ドス・ソネス・デ・コラソネス in「キューバン・シエスタ」 at 札幌ロカ(LOKA)!
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初めての方にも親しみやすい、アコースティック・デュオでお届けするキューバ音楽です

■8/24(日) 演奏開始 15:30~(お店は12時から営業)

■2500円+order

■出演:ドス・ソネス・デ・コラソネス Dos Sones de Corazones
  mucho ギター&ボーカル
  Makoto ボーカル&マイナー・パーカッション

■会場:LOKA
  札幌市中央区北一条西28丁目2-18
  (地下鉄東西線円山公園駅より徒歩5分)

■予約・問合:011-614-5888 LOKA(ロカ)

| キューバイベント | 23:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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キューバ映画祭ファイナル~心に残る映画を上映します!

 キューバ革命から50年目の2009年に、札幌初のキューバ映画祭を開催してから5年が過ぎた。今年の上映会を最後に活動を締めくくることにした。来場してくださる方にとっても、私たち実行委員にとっても、心に残るような映画を上映したい。

 上映作の一つが『低開発の記憶』だ。キューバ映画の最高傑作ともいわれる作品で、監督は『苺とチョコレート』や『バスを待ちながら』のトマス・グティエレス・アレア。ミサイル危機前後のキューバを舞台に、主人公が抱くキューバ革命に対する複雑な思いや、革命の副産物である家族の離散などが描かれている。

 『低開発の記憶』の続編ともいえる『セルヒオの手記』は、キューバの若手監督ミゲル・コユーラによるインディペンダント作品である。国内外の映画祭で20以上の賞を受賞している一方、某国で開催されたキューバ映画祭では、キューバ政府から上映を控えるように言われたといういわくつきの作品だ。チェ・ゲバラをスーパーマンになぞらえたことを役人に咎められ、それを機会に米国へと亡命した作家セルヒオが主人公である。彼と様々な女性との関わり、高度消費社会である米国への違和感、キューバへの批判と郷愁などが描かれている。映像にテンポよく織り込まれたフォト・コラージュ、アニメーション、古いドキュメンタリー映像が鋭く、皮肉が強烈に効いているのも魅力だ。

 上述の2作はテーマが複雑なだけに、難解な部分もあるが、スペイン人監督フェルナンド・トルエバによる他の2作はメッセージが明確で、幸せな気持ちになれる作品だ。『チコとリタ』は2年前にも上映したが、これまで上映したどの作品よりも反響が大きかった。観終わった人たちから「上映してくれてありがとう」「感動した」などなど、たくさん声をかけていただき、こちらが感激してしまった。男女2人のキューバ人ミュージシャンの愛を描いた作品だが、グラフィック、音楽が美しく、ストーリーもとてもステキだ。

 そして今回個人的に一番おススメなのが『カンデアルの奇跡』。85歳のキューバ人ピアニスト、ベボ・バルデスがブラジルのバイーア州を訪れ、ファベーラ(貧困地区)で行われている音楽を通じたコミュニティづくりを目の当たりにする。手づくりの楽器での路上演奏の様子、音楽を通じて未来への希望を見出した子どもたちの言葉と表情、ベボ・バルデスとブラジル人のミュージシャンとの共演など、心躍る場面がたくさんある。ちなみにベボ・バルデスは、『チコとリタ』の音楽を担当しており、チコのモデルだ。ぜひ両作品セットで鑑賞してほしい。

 ご来場をお待ちしています! 

※ある団体の会報誌に掲載していただく文章です。

| 映画紹介 | 01:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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見所がいっぱい~カンデアルの奇跡

札幌初上映の「カンデアルの奇跡」は見所がいっぱいです。1シーンだけご紹介します。このドキュメンタリーで最も大切な役割を担うカルリーニョス・ブラウンとベボ・バルデス、そしてマリーザ・モンチの共演です。とても美しい! 映画館では大きな画面でご堪能いただけます。



ところで、この「カンデアルの奇跡」ですが、以前、東京のラテンビート映画祭で上映されていますが、日本語字幕がついた上映素材が保存されておらず、日本で再度上映することが困難な状態でした。でも、この作品に魅せられた私たちは、あらたに日本語字幕をつけて上映することを決意しました。実のところ、私たちにとっては、費用などの面でたいへんな冒険です。だけど、どうしても札幌で、みなさんと一緒にこれをみたかった! 手前味噌っぽいですが、すごく貴重な機会です。ぜひ見に来て。

| 映画紹介 | 18:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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